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第四十七話 目が離せない子ども

مؤلف: 煉彩
last update تاريخ النشر: 2026-08-07 21:19:27

「カメラだと映像が小さい。モニターに映し出せ」

 直哉は書斎に設置してあるスクリーンを出すよう指示を出す。

「かしこまりました」

 涼真と琥珀に見つかってしまった動揺をまだ隠しきれない使用人は、いつものスムーズな対応ができず、さらに焦る。

(まずい。落ち着け。きっと大丈夫だ)

 書斎にミニシアターほどのスクリーンが現れ、直哉は凝視する。

「これが……。凜華か」

 モニターに移されたのは、凜華と小さな乳幼児、琥珀の姿。

「こいつは……」

 凜華の隣で仲睦まじい様子で話す医師の姿が直哉は気になった。

「仁王氏です」

(これが、仁王琥珀か。まだ子どもみたいな奴じゃないか)

 年下、それに童顔の琥珀を見て、どこかで見たことがあると直哉は思い返す。

「あの時の男か!」

 思わず声を大きくした。

「あの時、凜華から離婚届けを預かり、俺へ届けた男。凜華は友達の弟などと嘘をついていたが、今は宗像の病院に勤める医師だな」

 直哉は、はじめて面会室で会った時、たしかに来客者に<仁王>と名前の記載があったのを思い出す。

(凜華はこいつをかばっていた。友達の弟だと関係に嘘をついていたな。俺にこいつの身分がバ
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  • 私を刑務所へ送り込んだ夫が、今さら執着するなんて   第四十七話 目が離せない子ども

    「カメラだと映像が小さい。モニターに映し出せ」 直哉は書斎に設置してあるスクリーンを出すよう指示を出す。「かしこまりました」 涼真と琥珀に見つかってしまった動揺をまだ隠しきれない使用人は、いつものスムーズな対応ができず、さらに焦る。(まずい。落ち着け。きっと大丈夫だ) 書斎にミニシアターほどのスクリーンが現れ、直哉は凝視する。「これが……。凜華か」 モニターに移されたのは、凜華と小さな乳幼児、琥珀の姿。「こいつは……」 凜華の隣で仲睦まじい様子で話す医師の姿が直哉は気になった。「仁王氏です」(これが、仁王琥珀か。まだ子どもみたいな奴じゃないか) 年下、それに童顔の琥珀を見て、どこかで見たことがあると直哉は思い返す。「あの時の男か!」 思わず声を大きくした。「あの時、凜華から離婚届けを預かり、俺へ届けた男。凜華は友達の弟などと嘘をついていたが、今は宗像の病院に勤める医師だな」 直哉は、はじめて面会室で会った時、たしかに来客者に<仁王>と名前の記載があったのを思い出す。(凜華はこいつをかばっていた。友達の弟だと関係に嘘をついていたな。俺にこいつの身分がバレてしまうのが怖かったのだろう)「それほどまで大切にしたい相手か」 琥珀が柔らかい表情で凜華へ話している姿を見て、腹の奥底から何か湧き上がるものがあった。 が、凜華の腕の中にいる乳幼児へ目線が行く。「まだこの赤ん坊を預かっているのか。入院しても尚、ともにいなければならない存在なのか?」 凜華が大事そうに抱いている乳幼児、子どもなど興味はないのに。なぜかその子から直哉は目が離せなくなった。 琥珀に抱いた真っ黒い感情も薄れ、その子を見ていると心が少しだけ和む気がする。(やはり凜華に似ている……。まさか……) 直哉が考えないようにしていた可能性。その子どもが<預かっている子ども>ではなく、凜華の子どもだとしたら――? そう思った瞬間、画面は切り替わり、映像が終わってしまった。「以上になります」 そそくさとカメラを片づける使用人に、直哉は違和感を覚える。(おかしなところで映像が切れている。最後、一瞬だけあの男が映ったような気がした)「最後の部分だけ、もう一度映せ」「へっ?」「命令だ」 使用人の手が止まる。 しぶしぶと映像を再び流した。最後の一分間は直哉の指示通

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